令和6年12月11日
京都市長へ北陸新幹線に関する要望書提出
令和6年12月11日 自民党京都市会議員団から北陸新幹線に関する要望書を、松井孝治京都市長へ提出いたしました。
要望書の内容は以下の通りです。
京都市長 松井孝治 様
北陸新幹線は、歴史的に繋がりの深い近畿圏と北陸圏を結ぶ高速基幹鉄道であり、地域交流を促進し、沿線地域の産業・経済の発展に寄与するだけでなく、新たな国土軸を形成し、災害時には東海道新幹線の代替機能も果たす、大変重要な国家プロジェクトであり、国において進めるべき事業である。
平成29年3月に与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームにおいて、小浜・京都ルートが決定されて以降、環境影響評価の手続きが進められており、本年8月には、与党北陸新幹線敦賀・新大阪間整備委員会から、京都を通る3つのルート案や概算事業費、工期等が示されたところである。
しかしながら、自然環境や生活環境に与える影響・対策の詳細については明らかにされておらず、我々自由民主党京都市会議員団にも、多くの市民の皆様から不安や懸念の声が寄せられている。
特に、「地下水への影響」、「建設発生土への対応」、「工事車両による交通渋滞」、「市財政への影響」など、北陸新幹線が有する課題は市民に大きな負担を強いるものであり、こうした点について、市民の懸念を十分に払拭することが必要である。
我が議員団では、去る10月3日の京都市会の代表質問で、松井孝治市長に対し、こうした市民の不安や懸念の声をしっかり受け止めるとともに、今を生きる我々だけではなく、将来世代のことも十分に配慮した対応を求め、松井市長からは、これに真摯に応える答弁をいただいたところである。
京都が誇る山紫水明の自然は、そこに暮らす人々の暮らしや生業を支え、また、京都の人々に支えられながら、悠久の時を、まちの人々と共に過ごしてきた何物にも代え難い大切な存在であり、将来世代にしっかりと引き継いでいくことが今を生きる我々の責務である。
ついては、松井市長には、国や鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対し、次に掲げる事項を求めることを要望する。
○ 地域の声をしっかりと受け止め、地下水、建設発生土、工事車両による交通渋滞、地方の財政負担など、北陸新幹線が有する課題に対し、適切に対応すること。
要望書PDF版はこちら⇒ 06.12.11自民市議団要望書